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WEBサイトとランディングページ(LP)の違い

徹底比較、WEBサイトとランディングページ(LP)の違い6つ

WEBサイトとLPは何がどう違うのでしょうか? どちらも情報を発信するツールですが、ブランディングや集客方法、誰に届けているのかなどを細かく見ていくと、それぞれ異なる性格を持ち合わせているようです。

効果的に活用するためにも、両者の特徴を押さえておきましょう。

サイトは敷地、ランディングは着地点。

言葉の定義ですが、WEBサイトのサイトとは「敷地」ランディングページのランディングとは「着地点」という意味です。

その言葉の通り、WEBサイトの場合は、自社の所有地に案内して、奥へ奥へと進んでもらうというイメージがありますが、LPの場合は基本1ページで構成されますので、購入ボタンをクリックした後にページに戻ることは少ないですね。

広告から飛んできたアクセスの着地点として、次の移動を促す役割を担うことが多いのがLPの特徴です。

1.目的が違う

WEBサイトは、幅広い情報を多くのユーザーに届けることを目的として制作されることが多いです。すぐに購買に繋がらなくても、興味を持ってもらうことを促すためのコンテンツも沢山用意されます。時節的な雑学や、時には社長の人柄をのぞかせるような社内のエピソードまで、多岐に渡る話題を管理していることが特徴です。

ランディングページ(LP)は「すぐに商品が欲しい顧客」に対してPRし、ページにはお買い物ボタンや資料請求・お問い合わせフォームなどを配置し、そのボタンで「達成してもらう」事を最大の目的に制作されます。

WEBサイトLP
目的ブランディング
会員限定サロン
製品マニュアル
採用
幅広い情報の提供
コミュニケーション
サポート
お問い合わせ
資料請求
販売
リードの収集
お問い合わせ
資料請求
販売
リード収集
構造複数カテゴリー
複数ページ
1枚のみ
カテゴリー/タグ/検索ありなし
会員限定や一般非公開ありなし(△)

2.集客方法が違う

WEBサイトの流入元は、Google検索が主線、SNSや紹介からを複線と設定することがほとんどです。

対して、ランディングページ(LP)は広告。

WEBサイトは24時間365日稼働していますが、LPは広告が止まれば機能しなくなります。

WEBサイトLP
SEO対策可能対策不可
流入元検索エンジン
SNS・プレスリリース
その他
主に広告
集客にかかる時間長い短い

3.ユーザーの守備範囲が違う

いつか顧客になってくれるかもしれない未来のお客様や、すでに顧客になってくれている方まで。幅広いユーザーを対象として情報発信するのが、WEBサイトです。

対して、LPの対象となるターゲットユーザーは「すぐ欲しい」「よい商品があれば購入したい」といった、いますぐの需要を抱えているユーザーに絞られます。

購買意欲が高いユーザーに絞ることで、わかりやすくダイレクトに商品情報を届けることができるため、反応率を上げることができるからです。

WEBサイトLP
既存客対象(◯)対象外(✗)
見込み客対象(◯)対象(◯)
潜在顧客対象(◯)対象外(△)

4.コンテンツの作り方が違う

「情報アーキテクチャ」という言葉を聞いたことがおありでしょうか?ユーザーが欲しい情報を見つけやすくする為に、情報を整理し、的確に指標を示す考え方や技術のことです。WEBサイトでは、情報アーキテクチャとUXUIに基づき、すぐ探せる、すぐに見つかる、を重要視してデザインされます。

LPのコンテンツを制作する上で、最も重要視されるのは「セールスライティング」です。営業で云う所のトークスクリプトに当たります。このセールスに特化したライティング技術がLPの要ですので、クリエイターはシナリオの訴求力をより高める視覚効果を、ある程度使いこなせる必要があります。

WEBサイトLP
設計UXUI、情報設計が重要セールスライティングのシナリオに沿った導線
推移階層で移動上から下へ誘う

5.クリエイティブの考え方が違う

WEBサイトの場合、複数のカテゴリーと階層に分かれているというのが、画面構成にも影響しています。静的なデザインだけでなく、ボタンをクリックした時のメニューの仕様、動作、ボタンの種類がいくつもある際の区別の仕方、HOMEから進んだ下層のデザインまで。面と層を考えた設計が必要で、UXUIと呼ばれる概念でそれらを纏めています。

LPの多くは、セールスライティングのシナリオに沿って、縦に長くデザインされます。画面の上から下へ読み進め、最後にクリックを促すような、短期戦的な画面設計です。

その為、目を惹くような色使い、訴求力の高いキャッチコピーなどが必須で、ブランディングよりはセールス中心のデザインです。

WEBサイトLP
使用期間長い短い
画面構成使いやすさ重視訴求力重視
方向性ブランディングセールス

6.改善方法が違う

WEBサイトの場合、サイト自体の保守と記事の追加が主ですが、それ以外にも日々コツコツ行う改善作業があります。記事のリライトやキーワード、タグ付けの見直しです。時代に合わなくなった記事を削除したり、大幅に書き直しを行うことも。

デザインについては、必要な部分をマイナーチェンジしつつ、数年に一度、大幅リニューアルするのが一般的です。サムネイルのデザインを反響に合わせて変えていくのも、改善業務と云えます。

LPの場合、データベースなどを使わず、スタティックなHTMLで制作することも多いため、さほど保守の手間はかかりません。

その代わり「ABテスト」という効果を検証しながら最適解を見つける改善手法が取り入れられることが多く、テストと計測が頻繁に行われます。

WEBサイトLP
保守ありなし(△)※プラットフォームによる
改善記事の追加と削除
リライト
キーワード、タグ付けの見直し
デザインのマイナーチェンジ
リニューアル
ABテスト

WEBサイトとLP制作は、同じ視点で比べることが難しいくらい、それぞれが別の目的で展開されるものだという事が、おわかりいただけたのではないでしょうか。

WEBサイトは、日々コツコツと言葉選びのやり直し、記事のリライト、マイナーチェンジを繰り返すことができるか?

LPはしっかりしたセールスライティングが出来るかどうか?地道にABテストを繰り返すことができるか?が成功の鍵になると思います。

LPをCanvaやペライチなどで作って良いのでしょうか?

よくクライアントから尋ねられる質問に「LPをCanvaやペライチなどで作って良いと思うか?」というのがあります。

結論から述べますと、良いと思います。

ただし、サーバーが瞬発的なアクセス集中にもしっかり対応してくれるのが必須です。アクセスが集中した時に、延滞しないなら、ツールは何でも良いと思います。

LPで大事な事は、ツールではなく、セールスに特化したライティングと構成ができるかどうかです。

デザインに関しては、なんとも云えません。

過去、靴屋さんのLPを制作した際、普段の数ヶ月分の売上を1週間で超えたことがありました。その時のデザインは、決しておしゃれではなく、センスが良いと云えるものではありませんでした。こたつでみかんを食べながら眺めるスーパーの特売チラシのような「大売り出しデザイン」を採用したのです。

一般の方からすれば「クリエイティブじゃない」という事になるのでしょうが、制作する側からすれば、あんなにも細かい工程を必要とする難儀なものは他にありません。

しかし、「大売り出しデザイン」は、商材との相性がよければ、抜群に売れるものです。

どんなクリエイティブだと結果と結びつくか?というのは、商材と相互依存の関係にあると思います。

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