《8》更新・運用
誰が更新するのか?・頻度はどうするのか?・アクセスの分析などについて計画を立てておきます。またサーバー&ドメインの管理・システムの保守も考えましょう。
WEBサイトにおける集客対策
WEB制作を依頼する際、「集客できるサイトを作って欲しい」と仰るクライアントの方はとても多いです。もちろん、その気持ちはよくわかります。せっかくお金をかけてサイトを作るのだから、問い合わせや注文に繋がらなければならないのは当然の事です。
ですから、WEBサイトの集客対策における大切なポイントをお伝えしますので、事前に理解しておいて欲しいと思います。
「集客」は、制作の段階でできる集客対策と、運用の段階で出来る集客再対策は、それぞれ異なる為、違いを最初に理解して企画の段階から、運用方法についても検討しておいて欲しいと思います。
制作のタイミングで出来る集客対策
サイトを制作する段階でできる集客対策は、主に「土台を整える」ことです。どれだけ素晴らしいコンテンツを後から追加しても、土台が弱ければ成果は出にくくなります。
【1】 SEOの基礎設計
検索エンジンに「このサイトは何を提供しているか」を正確に伝えるための設計です。
- ページのタイトルや説明文(メタ情報)の適切な設定
- 見出し構造(H1・H2・H3)の正しい使い方
- サイト内リンクの構造設計(ページ同士のつながり)
- ページ表示速度の最適化
- スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)
【2】 コンテンツ設計
- ターゲットとなるユーザーの明確化
- そのユーザーが検索するキーワードの調査
- トップページ・サービスページ・会社概要などの基本コンテンツ制作
- 問い合わせや購入につながる導線設計(CTA)
【3】 技術的な信頼性の確保
- SSL(https)対応によるセキュリティ確保
- Googleサーチコンソール・アナリティクスの設置
- OGP設定(SNSでシェアされた際の見た目を整える)
制作段階でできること = 「投稿に対して検索されやすく・伝わりやすい基礎工事」を施すこと。
逆に言えば、制作段階では「継続的な集客の仕組み」は作れません。土台があってはじめて、次のステップへ進めます。
運用のタイミングで出来る集客対策
【1】コンテンツの継続的な追加・更新
検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを「生きているサイト」として評価します。また、ユーザーが知りたい情報を継続的に発信することで、ファンや見込み客が増えていきます。
- ブログ・コラム記事の定期投稿
- 制作実績・事例の追加
- お知らせ・ニュースの更新
- よくある質問(FAQ)の充実
【2】 SNSとの連携
- 記事や実績をSNSでシェアして流入を増やす
- SNSフォロワーをサイトへ誘導する
- ハッシュタグ戦略によるリーチ拡大
【3】 データを見て改善を繰り返す
アクセス解析ツールを使って、どのページが見られているか、どこで離脱しているかを確認しながら、サイトを改善し続けることが重要です。
- どのページへのアクセスが多いかを確認する
- ユーザーがどこで離脱しているかを分析する
- 検索キーワードの変化に合わせてページを修正・追加する
制作 vs 運用:集客対策の違いまとめ
| 制作タイミングでできること | 運用タイミングでできること |
|---|---|
| SEO基礎設計(メタ情報・構造) | ブログ・コラムの継続投稿 |
| ターゲット設定・キーワード設計 | 実績・事例の追加 |
| ページ表示速度の最適化 | SNS連携・シェア活動 |
| 解析ツールの設置 | アクセス解析と改善 |
| 導線・CTA設計 | キャンペーン・季節コンテンツ |
だから最初に決めておくべきこと:「誰が更新するのか」
運用段階の集客活動は、継続することが命です。「なんとなく余裕のある時に更新する」では、ほぼ確実に更新が止まります。
サイトを公開する前に、以下を必ず決めておきましょう。
更新計画
【1】更新担当者を決める
- 社内の誰が担当するのか(一人に絞るか、チームで分担するか)
- 外部(制作会社や外注先)に委託するのか
- 担当者が変わった場合の引き継ぎルールはあるか
【2】 更新頻度を決める
「毎日更新」は理想的ですが、現実的ではない場合も多いです。まずは継続できる頻度を設定しましょう。
- ブログ記事:月2〜4本を目安に
- お知らせ・実績:発生のたびに随時
- サービス内容・料金:変更があるたびに即時
【3】 更新のルール・ガイドラインを作る
- トーン&マナー(文体・言葉遣いの統一)
- 使っていいフォント・カラーのルール
- 画像サイズ・ファイル名のルール
- 公開前のチェック体制(誰が確認するか)
運用が続かない最大の原因は「誰が何をやるか決まっていない事」にある事が多いです。
制作会社はサイトを作ることはできますが、運用し続けるのはクライアント自身、または運用サポートを依頼した先です。はじめに体制を整えておくことが、集客成功の第一歩です。
運用をラクにする「コンテンツカレンダー」
運用が続かない最大の原因は「誰が何をやるか決まっていない事」だと書きました。「更新しなきゃ…でも何を書けばいいかわからない・・・」というこの状態こそが、更新が止まってしまう最もよくある理由です。
この問題を解決するのに役立つ、コンテンツカレンダーを作ってみましょう。
コンテンツカレンダーとは?
いつ・何を・誰が・どの媒体で発信するかを、あらかじめ計画しておく表のことです。
コンテンツカレンダー の見本(上半期)
| 月 | テーマ・ネタ | 担当 | 媒体 | 備考 |
| 4月 | 新年度スタート!サービス紹介・お知らせ | 担当者A | ブログ・SNS | 春の更新 |
| 5月 | 制作事例の紹介(GWキャンペーン後) | 担当者B | ブログ | 実績追加 |
| 6月 | 半期振り返り・アクセス解析レポート | 担当者A | ブログ | SEO確認 |
| 7月 | 夏季休業お知らせ・よくある質問まとめ | 担当者A | SNS・お知らせ | |
| 8月 | お盆期間の対応案内・コラム記事 | 担当者B | ブログ | 低閑期活用 |
| 9月 | 秋のキャンペーン・新サービス告知 | 担当者A | 全媒体 | 重点更新月 |
コンテンツカレンダーを作るメリット
- ネタ切れを防げる —— 先に考えているので「何を書こう?」と迷わない
- 季節・イベントに合わせた発信ができる —— タイムリーな情報はSEOにも有利
- 担当者が複数でも管理しやすい —— 役割分担が明確になる
- 更新の「抜け漏れ」が減る —— 振り返りと次月計画がしやすくなる
最初から完璧なカレンダーを作ろうとせず、最初は3ヶ月分だけ作り、運用しながら調整するなどし、改善していきましょう。
まとめ
改めて整理しましょう。WEBサイトは「作ること」がゴールではなく、有効に活用し続けること(育て続ける事)が大切です。
- 制作タイミングでできる集客対策は、「土台を整えること」。SEO設計・コンテンツ設計・技術的な信頼性が中心です。
- 運用タイミングでできる集客対策は、「継続的に育てること」。記事更新・SNS発信・データ分析と改善が中心です。
- そのために「誰が・いつ・何を更新するか」をあらかじめ決めておくことが必要です。
- コンテンツカレンダーを使えば、計画的・継続的な運用が実現します。
- AIツールを活用すれば、更新の手間を大幅に削減できます。

