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紫陽花や きのふの誠 けふの嘘  

紫陽花や、昨日の誠 今日の嘘 / 正岡子規

庭のあじさいももう終わりに近づいてるみたいです。梅雨の終わり、夏の始まりですね。
気温だけなら、すっかり真夏みたいなのですけども。

紫陽花の色も、人の心も移ろいやすいもの。

ふとした事で、昨日までの気持ちがひっくり返る事があります。

デザイナーやクリエイターあるあるだと思うのが、作品がまるでレンジでチンするような簡単さでできているんだろうと思われる時と、お友達価格を要求される時ですね。

心が折れて、ついでに人間関係も折れることが多いです。

お友達価格を要求する人と、なぜ付き合ってはいけないのか。

これは特にクリエイターの方に間違った判断をして欲しくなくて書いています。普段はこういう話を書くことはしませんが、業界の価格崩壊に合わせて自分も値段を下げないと売れないと思い込んでいるクリエイターが陥りがちな過ちの一つが値下げすることだと思うんです。

そして、特別な理由もなく、お友達だから〜というのはあるある事例なので、気をつけて欲しいと思って言語化しました。

いろんな考えや意見があると思いますから、あくまでも個人の感想だと思ってください。ですが、悪い事は言いません、お友達価格を求めてくる人と付き合ってはいけません。やりがい搾取も同じです。

ただし、自ら進んで積極的に特価で売りたい場合は別です。日頃の感謝を込めて、スペシャリティーなプライスにしてあげたい、という思いでやってる場合は、ぜひそうしてください。

値段を付けられるのは、販売する側の特権ですから。

価格というのは、お金の問題でもあるけれど、メンタルや信念が操作する割合も大きいので、自分の心に従うのが一番です。実費としての価値とプライスレスな価値を含んだものが、価格なんです。

ですから、お友達が10万円のものを5万円にしてくれた時は、受け取った人も5万円のものを買ったとは思わないようにしましょう。そこには「目にみえないプライスレスなもの」友情とか感謝とか尊敬とか、これから一緒に頑張ろうねという覚悟とかが上乗せされていて、必ずや10万円以上の価値を受け取っています。

ここを忘れて、5万円という額面しか見ない人は、ちょっと理解が足りないかもしれません。起業したいと思っている方は、いずれ遭遇する問題なので、よく相手を観察してください。人を見る目を養わないといけないんですよね・・・ここは私も反省しきりです。

ここでは、提供する側から申し出るのはOKだけど、要求されたから泣く泣く対応してる場合は、よした方がいいよという話をしています。

お友達価格を要求する人と、なぜ付き合ってはいけないのか。

利益には目に見える利益と目に見えない利益がありますが、どっちであろうと、ビジネスは等価交換の場です。

等価で交換するのが原則の市場に、「お友達優位」を持ち込まれると、目に見える価格だけでなく、目に見えない価値も、もれなく下がります。

お友達で居続けると → 等価で交換できない → 商品価値が下がる → メンタル下がる → それでも友達で居続ける → 長期で損をする → 戦闘力下がる →ブランド力下がる→ 活動できんやん → 友達いらんやん

こういう事になります。

メンタル落ちて、パワーも落ちて、戦闘力落ちて、活動力落ちたら、友達じゃないですね。
市場も価格もブランド価値も人間関係も、同時多発的に壊れます。

これはすこし大袈裟かもしれません。

実際にはギブアンドテイクが展開される事の方が遥かに多いですよね。

たとえば・・・「今回は安くしてくれてありがとう」「次回はこっちが特別待遇するね」

「今日は無理を聞いてくれて助かった」「今度、この埋め合わせをするね」みたいなものです。

それは、差し入れであったり、困った時に助け合うとかであったりするかもしれません。

お互いがふらっとだと思えるなら、それは素敵な関係だから、問題ないと思います。

お金以外のものを交換するのだって、立派な経済活動ですから、自分の心に従ってください。

私が、絶対に離れた方がいいと思うのは、「◯◯さんは私の友達だからー 安くしといてー」を連発するタイプです。もちろんお客を連れてきてくれたので浮いた営業費くらいはディスカウントしてね、というのは理解できます。なので加減が難しいところではありますが。

とはいえ、このタイプには、価値を交換するという経済活動をしたいのではなくて、単に「自分の評価を上げたいだけ」の人がいます。

度を超していると思う場合は、離れましょう。

この場合は「節約できた営業費用」と「あなたが苦労して作った作品の価値の一部」を交換しているのではないです。
「ジャイアン的な俺様すごいをアピールしたいだけの承認欲求」と「あなたが苦労して作った作品の価値の一部」を交換しているだけです。

資産の有効活用がうまく進んでいません。

営業費用をかけて、良い顧客を探しましょう。


思い返してください、いつもいつも、こんにちはと同じくらいの頻度で、まけといてね〜っって言う人いませんか?そういう人に限って、口が達者というか、言葉巧みではありませんか?
頼み事がやたら得意ではありませんか?いい事ばかり口にしませんか?
言ってることは立派だけれど、何か実績を残してる人ですか?
助けが必要な時に助けてもらった事がありますか?

いつか、そのうち、大きな仕事を持ってくるからーって言いながら、音信不通になってませんか?

いつかなんて来ないんです、こんまりさんも言ってます。

何の業績も無い人ほど、プロからテイクしようとします。

かなりレアなケースで、バリバリのテイカーと思いきや、気づいたらあなたにめちゃくちゃ複利をもたらしていてくれるという可能性も無いとはいえませんが、そんな映画のようなストーリーがあったら、映画になってますよね。私の経験では、貧乏神であるケースの方が多かったです。どうしても貧乏になりたいなら、止めはしませんが。イヤイヤ対応してるなら、いますぐ止めた方がいいです。

特にクリエイターは、やりがい搾取されやすいので、気をつけましょうね。

そもそも、お友達価格は提供する側が言う言葉であって、要求してくる時点で、向こうはお友達とは思っていないんですから。

20年以上デザイナーをやってるおばちゃんの言うことは聞いておいて損はありません。

とはいえ、ケンカとかすると面倒なので、しれーっとフェードアウトしましょう。

平和も大事。

Written by Takako Taniguchi

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