なぜWEBサイトを作るのか?目的と課題を考える
はじめに
この記事は発注するクライアント側の立場から見て、WEBサイトを訪問してくれる人達(ユーザー)のために、WEBサイトが何ができるか?を考える記事になっています。そこで、
実際にWEBサイトを制作する会社 = 制作会社
WEBサイトを発注しようとしている会社 = 自社
WEBサイトに訪問してくれる人達 = ユーザー
として、話を進めて参ります。
何のためにWEBサイトを制作するのでしょうか。
ビジネスのためなら、商品やサービスを告知するため、販売のため、消費者とのコミュニティーとして、人材採用のため。趣味やサークルなら、活動の報告のため、仲間集め、情報共有の場・・・などなどが多いのではないでしょうか。
何か目標や目的があって、WEB周りを整えるのですから、達成するサイトができあがるように取り組む必要があります。最近は、目的も多様化してきて様々な分野で活用が期待されていますから、大きく分類してみましょう。
営業支援 / 採用活動 / 顧客サポート / 販売 / 集客 / 海外進出
情報発信 / 社員教育 / 業務効率化 / IR / CSR
目的があって手段がある
目的があって、手段がある。
まずは、目的のリストアップを行いましょう。御社ならではのWEBで展開したいことと解決したい課題が必ずあるはずです。単なる、会社案内の電子版にしてしまうのではなく、WEBだからできることをやりましょう。
事業計画書の作成によく活用される「SWOT分析」を活用するのもおすすめです。
御社の現状を、強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機会(Opportunities)・脅威(Threats)の4つの項目で、分析する方法です。
自社の強みがわからないと嘆く方は多いものですが、必ずや何かしらのPRポイントがあるものです。
ただし、オンリーワンであることに固執するあまり、唯一無二で無ければならないという呪縛にかかっているフリーランスの方が最近増えているように思います。
特殊でなくても、オンリーワンでなくても、当たり前の事を当たり前に提供するだけで業績を伸ばしている会社は沢山あります。
強みを見つけてアピールすることは、無理やりニッチな方向へ進む事とは違いますし、ほとんどの会社は、そんな必要がないと思っています。
SWOT分析は、コンセプトが違う商材(サービス)があれば、商材(サービス)毎に行う方がよいでしょう。
《目的リストアップの例》
- ・お問い合わせをメールで受け取りたい
- ・お見積を画面上で計算させたい
- ・商品紹介をスライドショーでPRしたい
- ・試合のネット中継をしたい
- ・動くコンテンツをユーザーに楽しんでもらいたい
- ・動画を配信したい
- ・絵画の解説を音声で案内したい
- ・ユーザーとのコミュニケーションをとりたい
- ・SNSと連携したい
- ・アンケート調査を実施したい
- ・ネットショップを開きたい
- ・ユーザーごとに画面のインターフェイスを変更したい
- ・WEBで会議や打ち合わせがしたい
- ・株価、天気などをリアルタイム更新したい
- ・会員だけにマイページを設置したい
- ・家具の配置やカーテンの色など、シミュレーションコーナーを設けたい
SWOT分析
プラス要因 | マイナス要因 | |
内部環境 | 強み(Strength) 自社の持つ強みや長所、得意なことなど | 弱み(Weakness) 自社の持つ弱みや短所、苦手なことなど |
外部環境 | 機会(Opportunity) 社会や市場の変化などでプラスに働くこと | 脅威(Threat) 社会や市場の変化などでマイナスに働くこと |
課題を洗い出す
現在WEBサイトを既に持っていて、リニューアルを考えているなら、課題も一緒に洗い出しておきましょう。こういう時のフレームワークとして、KPT分析を使うのをおすすめいたします。
KPT分析
KPTとは、振り返り手法のひとつで、「Keep(このまま継続すること)」「Problem(課題)」「Try(解決策)」という3つの項目を書き出し、戦略に活かすというやりかたです。続けることで、改善ポイントも見えるし、精度もあがると思います。PDCAを回すのに役立ちそうですね。
KPTとは、アメリカのコンピュータープログラマーであるアリスター・コーバーン(Alistair Cockburn)氏が「Reflection Workshop」の中で提唱したものだそうです。
《参考文献》
【徹底解説】正しい「KPT」が仕事の成果を生み出す!進め方のコツ、現場の事例を紹介
https://seleck.cc/kpt