廊下のワックスがけをしながら、磨く(研く)とは、光らせる事なんだろうかと考えていました。
もちろん、磨くという原因があって光るという結果がもたらされるのですから、当然なのですが。
「職人の目が光った」という一文を読んだだけで、何やら凄い人からの細かいチェックが入ったような場面を思い浮かべますよね。
長年に渡り研鑽を積んで、腕を磨いてきた職人さんならではの真贋力が発揮された瞬間…とでも云いましょうか。
「腕を研く」から審美眼が養われ「センスが光る」仕事ができるようになる。もしくは通常気づかないような些細な変化に気づく情報処理能力が得られる。
何であれ磨けば自ずと光るものです。
ただ学生時代、私のピアノの先生は「磨けば光ると言うが、磨くものを持ってなかったら意味がない」と仰ってました。つまりは、基本的な技術を習得してなければ、腕を研きたくても磨くものが無いんだよ、というアドバイスだったと思います。
そう、磨きたくても磨くものを持ってなかったら、何も磨けない。
研きたいスキルがある時は、基礎練を習慣に組み込んでしまう、面倒くさい事ほど、習慣化。
初心忘れるべからずだと思いました。