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書体の見本帖022 あられ書体

プチパリさんの、クリスマスケーキ予約リーフレットをデザインさせていただきました。紺青の空にサンタさんと積もる雪をレイアウトしました。

商品名で利用したのは、デザイン書体の「あられ」です。切り絵や木版画のような素朴な味わいが素敵で、イラストとも相性がよいです。

八重葎 しげれる宿のさびしきに

人こそ見えね 秋は来にけり

(百人一首/恵慶法師)

文字から絵本のような雰囲気が醸しされてくるような不思議なフォルムを持つ書体ですので、和でも洋でも似合いますね。

あられ書体、普段からいたる所で発見しますが、代表的な使用例だけでもこれだけありました。

—NHKの連続テレビ小説「なつぞら」(番組タイトル)

—世界ネコ歩き(字幕?)

—たべる牧場ミルク(ファミマの商品)

—BOSSカフェラテ(コーヒー飲料)

—のりたまバラエティー(パッケージ)など。

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《色の話》白と紺青

もし、私達が平安貴族だったら、白と紺青(こんじょう・英語でミネラルブルー)の組み合わせは、葉菊という名前の「秋の色」です。

かさね色目(襲色目)と呼ばれる、いわゆる衣装の組み合わせを指すものだそうです。

紺青色というのは、紫がかった青が濃くなり深みを増した色のこと。紺色のことです。

現紺色の絵の具を作る際、岩絵の具を乳鉢で擂って作りますが、その粉末になった絵の具の粒子の細かさによって、3種類の色に分けられていました。

  • 白群青・・・最も粒子が細かい
  • 群青・・・次に細かい
  • 紺青・・・3種類の中では一番荒い

でも、私は現代人なので、どうしても冬の空に舞う白い雪を思い浮かべてしまうんです。なので、個人的には、冬の組み合わせというイメージ。カラーコーディネートの辞典をめくってみると、スポーティーで合理的と書いてありました。色の話は奥が深いですね。

《プチパリさんの、クリスマスケーキ予約リーフレット》紺青の空にサンタさんと積もる雪をレイアウトしました。クリスマスケーキ、お早めにご予約くださいね!

diary_2021_11/8_TakakoTaniguchi

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