今朝、玄関を掃除していたら下駄箱に朝日が映っていたのですが、それがまるで調光したスライドのように美しく輝いていました。
夏の間、この時間は太陽がもうすこし高くまで登っていまして。
下駄箱に朝日が当たることはありませんでしたが、日の出が遅くなってきたのですね。
また冬が来るのだと感じました。
光と影というのは四季の移ろいの一部分でしかないけど、私はその空気感がとても好きです。
デザインする上でも状況や背景を表現する上で重要なアイテムだと思っています。
そんな事を考えながら掃除していたら、自分が映っているホウキの影を見て・・・
「なんだか偉いお坊さんの錫杖のようだ」と思ってしまいました。
ただの箒なのに。
後光が差すとでもいいますか。なんだか有難いオーラを感じます。
(※掃除中の箒です。しかも映ってるのは下駄箱です)
そういえば、デザインの現場にも「ハロー効果」という用語がありましたね。ご存知ですか?
日常で使う「後光が差す」という意味とは少し違っています。
ご存知ない方の為に、クイズにしてみました。ちょっと答えてみてください。
ハロー効果とはどのようなものですか?正しい説明を選んでね!
《A》挨拶は人間関係の基本であり、誰にでも挨拶することで売上が上がる効果のこと。ハローはこんにちは!
《B》人間の身体の基本的な機能は約24時間周期のリズムを示すことがわかっており、この周期のこと。ハローは朝日のこと。
《C》評価を下す際に、際立った功績や縁故などに引きづられ、全体の評価に影響を及ぼすこと。ハローは後光の意。
どうでしょう?
お選びになりましたか?
答えは《C》です。ハロー(halo)は後光のこと。
「評価を下す際に、際立った功績や縁故などに引きづられ、全体の評価に影響を及ぼすこと」をハロー効果と呼びます。物理的な話ではなくて、心理的な効果の事で、認知バイアスの一種なんです。
ちなみに、《B》はサーカディアンリズムのこと。
私の個人的な意見としては、《A》の挨拶は人間関係の基本って、間違ってないよね?と思いたいな。
太陽が光を放ち、自然が美しい影を見せてくれる様子に人々は魅せられて、畏敬の念を抱いたりします。玄関を掃除してるだけのおばさんでさえ、箒が映る影を美しいと思い、手を合わせそうになるのですから、光と影は偉大なものだと思いました。