メラビアンの法則

1971年 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンさんが、話し手が聞き手に与える影響を研究と実験に基づいて数値化したところ、話し手が聞き手に与える影響は・・・
会話中であっても視覚から得る情報が55%に登り、「言語情報」「聴覚情報に比べると、非常に高い数値になっていました。
いわゆる《メラビアンの法則》として、有名ですね。
非言語情報の影響力が93%に対し、言語情報の影響力はわずか7%にとどまっています。
伝達スピードの速さは、そのまま、相手に与える影響力だと考えて良さそうではありませんか?

心理学や脳科学を取り入れた学際的なマーケティング・アプローチ「心脳マーケティング」を提唱するハーバード大学のジェラルド・ザルトマン教授の研究によると、人の意識・考えていることのうち、言語化されているのは、わずか5%しか無いそうです。
残りの95%は、言葉にすることができない感情や感覚など、非言語情報で占められているんですね。
実際、メラビアンの法則の図に重ねるようにして、言語と非言語の要素をキーワードで示してみました。
デザインする現場においても、写真や色や形など・・・言語情報よりも非言語情報の取扱量の方が多数派であるといえると思います。
実は人間が意思決定を行う、大脳辺縁系は・・・言語を扱うことができません。
言葉を扱う、大脳新皮質の部分は、情報は扱っていますが、感情を司っておらず意思決定を行っていません。
それを考慮しても、意思決定に影響を与えるのは、圧倒的に非言語の方だと云えると思います。
ただし、だ決して、タイトルやキャッチコピーが大事じゃないという訳ではありません。
むしろ、からこそ、言葉の扱い方や言葉選びが、重要になってくるんです。