私たちの脳が言葉や画像をどう処理していくのかを見ていきたいと思います。
説明に入る前に、、、ちょっと次に表示する画像を3秒ずつ眺めてみてください。
全部で6枚あります。
以下の画像を、3秒眺めてみて下さい。

さて、いかがでしたか?
皆さん、この写真と説明を見せられた時、「説明文が間違っている」から書き換えなければならない、と思いませんでしたか?
言葉と写真の内容が矛盾する時、写真の方を重視する
「説明文が間違っている」から書き換えなければならない。
写真を差し替えたっていい筈と思いますが、そうは思わなかったですよね?間違っているのは、写真ではなくて、説明文の方だ!と思いませんでしたか?
人間の脳は、このように言葉と写真の内容が矛盾する時、言語情報よりも、視覚情報の方を優先するようになっているんです。もっと云うと、言語情報よりも非言語情報の方を、重要視するシステムになっているんです。

言語情報よりも非言語情報(聴覚・嗅覚・視覚)の方を、重要視する

たとえば、明らかにガスが漏れているような匂いがしている時。周辺が、ガス漏れの臭いで充満しちゃってる時・・・
身体が危険を感じて、冷や汗が出たりガタガタ震えが出たりしているにもかかわらず、誰かが、「大丈夫ですよ〜」「大丈夫です〜」「これは焼き鳥のにおいです〜」「安心してくださいー」って言われて、信じられます?
無理ですよね?
嘘つけ!って思いませんか?

耳から入る情報も同じなんですよ。
ワンちゃんが、すっごい吠えまくってるんだけど、
飼い主さんが・・・
「うちのワンコは、人懐っこくて。誰にでも甘えたがるんですう」って言われたらどうですか?
めちゃ吠えとるやん!って思いますよね?

明らかに高いところが苦手そうな人に、大丈夫ですか?っ聞いた時・・・
真っ青な顔で「だ・だ・だ・・大丈夫です・・・」って言われてもね。
大丈夫やないやろーってなりませんか?
人間の脳内って、どうやっても、非言語優先社会なんですね。
デザインの本やマーケティングの本をよく読む方は、「画像優位性効果」というのを聞いたことがあると思います。
文字だけよりも、画像やイラストを文章に添えた方が、記憶されやすいというものです。画像の方が優先的に処理されるので、印象に残りやすいからなんですね。
どうしてなのでしょうか?
その理由を探ってみたいと思います。
(次回の記事へつづく)