文字の情報量について

ここまで、伝達スピードと影響力について述べましたので、次は、言葉と画像の情報量の話をしたいと思います。
大きく花火大会と書かれてありますね。
「花火大会」を何月何日の何曜日から始めます!という説明です。
文字通り、見たままの情報です。業務連絡のようなものですよね。
デザインする際は、この文字だけでなく、イメージ画像を配置することが多いですから
では、花火大会のイメージ画像はどうでしょうか?
見てみましょう。
画像の情報量について


デザインする際は、文字だけでなくイメージ画像を配置することが多いですから、花火大会のイメージ画像も見てみましょう。
数秒、眺めてみてください。
いかがですか?皆さんの脳内に、花火大会当時の喧騒や、花火の音。
夏の夜の空気、温かい風、浴衣姿の女性や、下駄の音などを思い出しませんか?
もしかすると、お祭りの屋台で食べた「いか焼き」の匂いや「かき氷」の冷たさを思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
画像は、保有する情報量がとても多いように思えるんですよ。
ただし、その保有情報の大半は、見る側の人たちの、過去の記憶とか、花火大会といえば〜というイメージなんですね。
画像とは、こんなふうに、記憶を蘇らせてノスタルジーを誘ったり、記憶の蓄積による定番の解釈を行ったりします。
(お正月といえば、クリスマスと云えば〜 とかですね)
こういう特徴は、後の色の解説のところで行う、色彩心理学にも影響を及ぼしています。