《 初期運用の見直し手順 》作って終わりにしないために
初心者向けの記事として、基本的な事ばかり書いてあります。すっかり上級者の方は再確認のつもりで読んでください。ちなみに、書いている本人は、全然出来てない時間の方が長いです。。。
今からとてもエラそうな事を書きますが、正直、私が独立したばかりの頃はこんな事(↓下に書いてあるような事)は何一つ、出来てはいやせんでした(汗)すいやせん。
私は子供が生まれた瞬間からワンオペ育児だったものですから、アクセスより売上が大事なのよ、細かい数字なんてどーでもいいのよ。と思いながら運営してましたね。
イラストレーターとしてキャリアをスタートさせて、当時かなり珍しかった「インターネット上でデジタル素材を販売する」というWEBサイトを運営していましたが、(20年前の黎明期は)アクセスなんて計測しなくても飛ぶように売れていたのです。
それを一旦捨てて、制作業1本に絞るなら、自分自身がきちんとWEBから集客できなければ、話にならないと理解してから、まめにチェックするようになったのでした。

2000年代から会社員時代に勤務していた会社のWEBサイトをWordPressで構築したり、個人でもブログカスタマイズを受注したり、2005年からはデジタル素材屋さんと、osCommerceのカスタマイズを仕事にしていたのでした。2008年に当時のホームページをWordPressに乗り換えたのですが、それまでの3年間はMovableTypeのテンプレート販売をやっていたんですよねー専用のサイトも作って。書きながら思い出したのですが、他のデザイナーさん達と一緒にデザイン作って楽しくやってました。2008年に制作業1本にしようと決めた筈だけど、その後も散々色んなプロジェクトに手を出して・・・今に至ります。
さて、、ここから本題です。
サイトを公開してから3ヶ月・・・この時期は初期運用の見直しに最適なタイミングです。公開直後はアクセスも少なく変化がわかりにくいですが、3ヶ月経つとGoogleの評価も安定し始め、データが蓄積されて何が機能していて、何がダメなのかが見えてくるからです。
3ヶ月後がベストタイミング
サイトを公開したばかりの頃、Googleはそのサイトをまだ十分に評価できていません。インデックス(検索データベースへの登録)が完了し、クローラーが定期的に巡回し始めるまでに、おおよそ1~3ヶ月かかります。
つまり、公開直後の数字は本来の実力ではないことが多い。3ヶ月経ってはじめて土台の上に立った状態になりますので、一度設定の見直しを行うとよいでしょう。
見直しをしないまま放置して、あさっての方向を向いたまま運用が続いてしまうのは嫌ですしね。早めに修正することで、その後の伸びが大きく変わります。
《 ステップ1 》データを正しく取れているか、確認する
改善の前に、まず計測が正しくできているかを確認しましょう。そもそもデータが無いと分析もへったくれもありませんからね。
Googleアナリティクス(GA4)の確認
- サイト全ページでトラッキングコードが動作しているか
- 自分(制作者・運用者)のアクセスが除外設定されているか
- コンバージョン(問い合わせ・購入など)が正しく計測されているか
- 異常に高いユーザー数や不審なトラフィックが混入していないか
Googleサーチコンソールの確認
- サイトが正常にインデックスされているか(「URL検査」で確認)
- エラーページ(404)が発生していないか
- モバイルユーザビリティにエラーが出ていないか
- ページの表示速度(コアウェブバイタル)に問題がないか
サーチコンソールはGA4と連携させておくと、どのキーワードで何位に表示されているかもGA4画面から確認できるようになります。まだの方は設定しておきましょう。
《 ステップ2 》アクセスの量と質を確認
前回の記事でご説明した3つの指標(ユーザー数・エンゲージメント率・コンバージョン)を、3ヶ月分まとめて振り返ります。
確認すること
- 月ごとにユーザー数は増えているか、減っているか、横ばいか
- エンゲージメント率は50%を超えているか
- コンバージョンは発生しているか(ゼロの場合は設定ミスか導線の問題)
- どの流入経路(検索・SNS・直接)からが多いか
よくある3ヶ月後の状態と対処法
アクセスがほぼゼロの場合、インデックスされていない可能性が。サーチコンソールで確認し、問題があれば送信を手動で行ってください。
アクセスはあるがコンバージョンがゼロの場合、問い合わせページへの導線が弱いか、コンバージョン設定が未完了の可能性があります。フォームまでの経路をもう一度確認しましょう。
アクセスもコンバージョンもある場合、順調です。次のステップは「さらに伸ばすための施策」を考える事です。
《 ステップ3 》よく見られているページとすぐ離脱されているページを確認
よく見られているページ(上位3ページ)
- そのページの内容は最新の状態になっているか
- 問い合わせや次のページへの誘導(CTA)は設置されているか
- 画像は読み込みが速いか、表示が崩れていないか
エンゲージメント率が低いページ
- タイトルと内容がズレていないか(検索キーワードとのミスマッチ)
- スマートフォンで見たときに読みにくくないか
- テキストが長すぎて読む気をなくさせていないか
エンゲージメント率が特に低いページ(30%以下)は、来たけどすぐ帰ってしまう状態。内容の改善よりも先に、何を求めてこのページに来たかをキーワードから推測することが重要。
《 ステップ4 》「検索キーワード」を確認する
Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開くと、どんなキーワードで検索された結果としてサイトが表示されているかがわかります。
確認するポイント
表示回数は多いがクリック数が少ないキーワードは、検索結果に出てはいるが、タイトルや説明文(メタディスクリプション)が魅力的でないため、クリックされていない可能性があります。タイトルを見直すだけでアクセスが増えることがありますよ。
想定外のキーワードで来ている場合、ターゲットとしていなかったキーワードで流入がある場合、そのニーズに応えるコンテンツを追加するチャンスです。
上位表示できているキーワードがある場合、現在10~20位あたりにいるキーワードは、ページを少し改善するだけで一気に上位に入れる可能性があります。惜しいキーワードとして優先的に取り組みましょう。
公開後3ヶ月では、まだデータ量が少ないこともあります。傾向を把握する程度にとどめ、3ヶ月後・半年後と比較しながら判断しましょう。
《 ステップ5 》コンテンツと導線を見直す
データを確認したら、実際のページを訪問者の目線で見直します。このとき、スマートフォンで確認することを強くおすすめします。現在はほとんどのサイトでスマホからのアクセスが50~70%を占めるからです。(業種に依る)
トップページのチェック
- 開いて3秒以内に何のサイトかが伝わるか
- サービス内容・料金・実績へのリンクがわかりやすい位置にあるか
- 問い合わせボタンが目立つ場所にあるか(特にスマホのファーストビュー内)
サービスページのチェック
- 料金・納期・対応範囲が明確に書かれているか
- なぜこの会社に頼むべきかの理由が伝わるか
- 実績・事例・お客様の声が掲載されているか
問い合わせページのチェック
- 入力項目は必要最低限になっているか(多すぎると離脱する)
- スマホで入力しやすいフォームになっているか
- 送信後の「ありがとうページ」に次のアクションの案内があるか(実装できる場合)
「このページで何をしてほしいか」が1ページに1つ明確になっているのが理想です。あれもこれもと詰め込むと、訪問者は何もしないまま離脱してしまいます。
3ヶ月チェックシート
以下の項目をチェックしながら見直しを進めてください。
| 【計測・設定】 | GA4のトラッキングが全ページで正常に動作している |
| 自分のアクセスが除外されている | |
| コンバージョン設定が完了している | |
| サーチコンソールでインデックスエラーがない | |
| モバイルユーザビリティにエラーがない | |
| 【アクセス分析】 | 3ヶ月分のユーザー数の推移を確認した |
| エンゲージメント率が50%を超えている(または改善策を検討した) | |
| 主な流入経路(検索・SNS・直接)の割合を把握した | |
| コンバージョン数と率を確認した | |
| 【ページ分析】 | よく見られているページ上位3ページを把握した |
| エンゲージメント率が低いページを特定した | |
| 改善が必要なページに優先順位をつけた | |
| 【キーワード分析】 | サーチコンソールで表示キーワードを確認した |
| クリック率の低いページのタイトルを見直した | |
| 「惜しいキーワード(10~20位)」を把握した | |
| 【コンテンツ・導線】 | トップページをスマホで確認した |
| 問い合わせボタンがファーストビューに見えている | |
| 入力フォームの項目数が適切である | |
| 各ページに「次に何をしてほしいか」が明示されている |
改善の優先順位のつけ方
すべてを一度に直す必要はありません。効果が高い順に優先しましょう。
最優先(すぐ対応)
コンバージョン設定の未完了・インデックスエラー・フォームの動作不良。これらはビジネスへの直接影響があるため、発見次第すぐに修正します。
次に優先(1ヶ月以内)
エンゲージメント率が30%以下のページの改善・問い合わせページの導線強化・スマホ表示の崩れ修正。訪問者の体験に直結します。
計画的に取り組む(3ヶ月以内)
「惜しいキーワード」のページ改善・コンテンツの追加・実績ページの更新。じっくり取り組んで成果につなげていきます。
まとめ:3ヶ月後のチェックが、その後の1年を決める
サイト公開後3ヶ月は、データが揃い始める見直しの最適タイミングです。まず計測が正しくできているかを確認してから、改善に着手しましょう。
- アクセスの量・質・ページ別データ・検索キーワードの4つを順番に確認する
- すべてを一度に直そうとせず、優先順位をつけて取り組む
- この見直しを3ヶ月ごとに繰り返すことで、サイトは確実に育っていく
3ヶ月後のチェックを終えたら、次は【コンテンツカレンダー】を使った計画的な更新サイクルに移行しましょう。データを見ながら運用する習慣がつくと、サイトは自然と成長していきます。
Taniwebでは、公開後の運用見直しやGA4・サーチコンソールの分析サポートもお受けしています。「チェックしたいけど何から手をつければいいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。

