大企業のような資金の使い方ができない小さなお店や会社にとって、的外れな販売戦略やPRを繰り返すのは、死活問題にも繋がりかねません。顧客の要望に合った営業や広報で売上を上げるためには、顧客のニーズ(潜在的と顕在的がある)を分析するのはとても大事な事です。
顧客のニーズ(潜在的と顕在的がある)に合ったサービス展開のために、顧客がどのような考え方(信念、理想)を持ち、それが行動にどう影響しているのか?これを探る必要があります。
まずは、基本的な顧客のセグメンテーションは4種類ありますので、この4つを表にしました。
顧客を分類する4つのタイプ
デモグラフィック
人口動態変数
定量化できるデータの事。
個人なら、年齢・性別・職業・家族構成・年収・お住まいの地域など。
法人なら、資本金・従業員の数・創業年数・売上規模など。
ジオグラフィック
地理的変数
地理的な条件を元にしたデータの事。
個人なら、都会・田舎・海が近い・寒冷地・食料自給率が高いエリアか、など。
法人なら、出店地・創業エリア(本社)取扱店の場所や数など。
サイコグラフィック
心理的変数
心理的な要因から起こるデータの事。
近年はAI技術の発展でデータ化される事も多いものの、未だに定量化が難しいデータ。取得するにはアンケートやインタビューなどを開催し、顕在ニーズと潜在ニーズを把握する必要がある。
ビヘイビアル
行動変数
購入履歴など行動に基づくデータの事。
会員サイトならログイン回数、タクシーなら利用回数や走行距離など、顧客の実際のデータを元にしたものです。
自社サービスに合わせて、各要素を書き出してみましょう
行動変数 顧客の過去の行動データ | 顧客が過去に購入に至るきっかけになったものは? 頻度が多いのは?利用回数の平均は? 購入額の平均は? 他社で同じものを購入した履歴があるか? などを書き出してみましょう |
人口動態変数 会社の規模などの要因 | クライアント企業はどのくらいの規模か? 担当者や社長の年齢は? 担当者の役職は? このサービスに掛ける全体の予算は? などを書き出してみましょう |
心理的変数 心理的な要因 | どうして購入しようと思ったのか? 商品を使ってみてどうだったか? 何を改善して欲しいのか? そもそもの悩みとは何だろうか? 自慢や称賛など承認欲求が満たされるか? 便利や時短など、機能力UPが満たされるか? などを書き出してみましょう |
地理的変数 地理的な要因 | 海で売れるもの、山で売れるもの 暑いと売れる、寒いと売れる 都会と田舎、車が多い、交通網が発達していない 出店地やサービスを提供する場所の特徴 などを書き出してみましょう。 |
この顧客の分析が終わったら、自分たちが参入する市場について考察していきましょう。
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記事は2024年8月現在のものです。