今どん底に居る人は、別次元へと昇華するための発酵の只中に居て、独創性を結晶化させる純度の高い時間を過ごしているのだと思います。

飛躍に不可欠なプロセスとしての孤立の話
職業柄、いろんな経歴の方とお話させて頂く機会が多いのですが、クリエイターにせよ経営者にせよ、指数関数的な成長を遂げる前には必ず、他者から切り離された孤独で不遇な時代を経験する方が多いように思います。
云う成れば「青の時代」のような。
ピカソがパリの片隅で、親友を失い、誰にも理解されず、凍えるような孤独の中にいたあの数年間を、美術の教科書では「青の時代」と呼んでいますが、ピカソだけでは無く、多くの経営者が冷たい川に身を浸すような経験をお持ちです。
不思議な事ですが、もしかすると魂の成長とか、細胞レベルの変革といったものは、絶望というフィルターを通すことでしか抽出されないのかも知れません。
突き詰めるほどに孤立が際立つ現象はブランドやデザインも一緒。
人だけではなく商品やブランドやデザインも然り。
個性や哲学を突き詰めようとすればする程、他者からの理解が得られなくなり、今までの慣れ親しんだ世界から切り離され、独りで深く青い世界に沈んでいくような感覚になる時があります。
さすればこの「もだえ苦しむ時間」こそが、唯一無二の世界観を構築する不可欠な儀式なのでしょうね。
なんとかなるようになっている

私も何度か仕事の方向性を大きく変更してきました。その度に、実績ゼロからの再スタートを切ることになって、身が切られるような思いをして来ましたが・・・
不思議な事に、諦めた時、開き直った時、他の道を検討し始めた時に、起死回生のアイデアを思いついたりサポートしてくれる方に出会ったり、通りすがりの人からヒントが降ってきたりしました。
そんな時いつも思うんです。なんとかなるものなんだなと。
発信内容も変えなきゃいけなかったし、WEBサイトの記事もPR手法も変わってきましたが、コツコツ続けていれば、なんとかなりました。
Google検索のジャンル変更は難しいと云われたりもしましたが、時間さえ掛ければ、検索もユーザー層もちゃんと牽引してくれました。なんとかなるんです。
とんちで有名な、臨済宗の禅僧一休さんが、お弟子さん達に残した手紙の話をご存知ですか?
どうしても解決できず困った時に読むようにと渡された手紙には「心配するな、大丈夫、なんとかなる」というメッセージが書されていたという逸話です。
そう、なんとかなるんです。
室町時代からずっとなんとかなってきたんです。
今、いろんな事が上手くゆかず、どん底だと思っている方へ。
もし、この記事をお読みの方の中に、今どん底だと思って震えている方が居たら・・・あなたは今、別次元へと昇華するための「発酵」の真っ只中にあるのかも知れません。独創性を結晶化させる為に欠かせない、純度の高い時間を過ごしているのだと思います。間違った努力をしていないという感覚はあるのに木枯らしに吹かれているような気分こそ、その証拠ではないでしょうか。
どうぞ、腐らずに踏ん張ってみてください。 ピカソの青が、のちに鮮やかなバラ色や革新的なキュビスムへと繋がったように、「青の時代」の次は「バラ色の時代」がやって来ます。きっと明るく発光できる筈です。
