この記事は集客とブランディングの基礎について考える連載記事の、第5回目です。
名刺代わりのWEBサイトは自走しない
28年間デザインの現場に居れば、直受け、下請けに関わらず、ピンからキリまでの案件に参加する機会を持つことができました。どちらも経験して思う事は・・・確かに「名刺代わりの簡素なWEBサイト」でも、上手く回せる起業家は存在するという事。
もちろん環境や条件はあって、法人向けで寡占資格系の業務とか、地域密着型(商圏が10km程)などが多いですが、他にも太いコネを持っていたり、凄腕営業マンだったり、フランチャイズだったり、商材が特殊だったりします。
あと目的が、単にクレジット決済導入の審査の為だけという場合も。
なんであれ、基本的には、「名刺代わりのWEBサイト」は自走しません。活かしきれるかどうかは、持つ人の活躍次第です。
集客とブランディングの拠点とするWEBに必要なこと
WEBサイトが集客あるいはブランディングの拠点として自走してくれるように成長させるには、公開してからどれだけ拡張させていけるのかが、勝負になります。その為に大事な事は、設計するという工程を大事にする事。
家に例えるなら、施工図面です。ここを省略していきなり家を建て始める人は居ないと思いますし、建売であっても、何人で暮らすのか?持ってる家具が入るか?とか、事前調査をしっかり行うと思います。それなのに、兎角WEBサイトとなると、ここをすっ飛ばしてしまう方が多いんですよね。そして大なり小なりの進行ミスを生んでしまうんです。(自戒も込めて書いております)
価格の違いは、情報設計の違い
格安を謳うホームページ作成と、通常のWEB制作のコストの違いは、情報設計の有無にある事が多いんです。クライアントは完成品を早く見たいし、制作する側も渡したら終わりにできるので、この工程が最も省きやすいからです。テンプレート利用が人気なのも、守備範囲が定められた上で、基礎設計済みなので、使い勝手も大きく揺れることが無いからだと思います。
ワイヤーフレーム(構造設計)の重要性を考える
さて、設計工程を大事にするって、具体的に何をすればよいのでしょうか?
ここまでの過程で、ターゲット設定やペルソナは確定していると思います。情報設計とは、そのまさに「誰に向けたサイトなのか」を起点として、どんな順番で情報を伝えるのか?どこで行動してもらうのか?を整理する事です。
情報設計とは、「誰に向けたサイトなのか」を起点として、
- どんな順番で情報を伝えるのか
- どこで行動してもらうのか
を整理することです。
完成してから「思ってたんと違う」となったり、延々と修正が重なりコストが膨らんだり、公開したけど反応もないし更新も無い・・・というような状況になるのって、この整理がしっかり出来ていないからと云えます。
ワイヤーフレームとプロトタイプ
1. ワイヤーフレームは「情報の交通整理」
ワイヤーフレームとは、「線 / Wire」と「枠 / Frame」だけを配置したもので、デザインを作る前の設計図の事です。できれば「色」もあえて排除して、何をどこに配置するかに集中した方がよいです。
| 何をする? | ・情報の優先順位 ・どこに何を配置するか考える ・ユーザーの導線を設計する |
| メリット | ・言葉の優先順位が明確になり、意図を持って構造を作ることができる。成約から逆算した配置をこの段階で確定させましょう。 |
2. プロトタイプは「イメージと現実のすり合わせ」
WF(ワイヤーフレーム)を作成した後は、トップページだけでも良いので、動くプロトタイプを作ってみましょう。プロトタイプがあるとアイデアを素早く試作品(プロトタイプ)にし、検証・改善やサービス開発のスピードを上げることができます。
(UXUI用語集 / https://www.taniweb.jp/ux-gloassary/)
| 何をする? | ・素早く試作品を開発する |
| メリット | ・ユーザー目線でテストが可能 ・違和感に速く気づくことが出来る ・公開前に改善が可能 |
AI時代でも設計は人間の仕事
最近では、AIでデザインも出来るようになりました。もちろんWF(ワイヤーフレーム)だって、ある程度なら自動で作成が可能だと思います。ただ、まだまだ設計の本質は、人の判断に大きく依存します。だからこそ、きちんと考えること、意図を持って企画すること、そして検証すること。この3点がとても大切なんだと思います。
プロトタイプ作成プラン
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