となりの会社さんから、赤みが強い紫陽花をいただきました。我庭の紫陽花は青ばかりなので、嬉しくてさっそく玄関に活けては写真をパチパチ。頂いた紫陽花は、鮮やかな赤葡萄色で、青とのコントラストが美しいです。
この色を見るといつも思い出すのが『私のお客様が好きなピンクはこれじゃないのよね』という言葉。
とある雑貨店のオーナーさんがふと仰った一言です。
通販サイトのメインカラーを選んでいる時でした。濃いめのピンクから薄めのピンクまで、いくつかバリエーションを展開して居る際に、赤葡萄色の資料を持ち上げながら、
『私のお客様が好きなピンクはこれじゃないのよね』と仰ったのです。
その雑貨店のオーナーさんの頭の中には、得意客が好む雑貨・好む雰囲気・好むテイスト・好むであろうイラストや色・書体・店内で流す音楽、香り、話題に至るまで、あらゆるイメージが明確にありました。
目の前に一人のペルソナ像がありありと浮かび上がる程、顧客研究を重ねてきたのでしょう。彼女の顧客研究の深さや熱心さ、なぜなぜと問いを繰り返す姿勢に何度も驚かされ、私も随分と影響を受けました。
うちの娘が生まれた頃の話なので・・・もう17年以上前ですね。今ほどペルソナという言葉が定着していなかったように思います。
理想のお客様をイメージするのは大事。でも理想だけではだめ。
目の前に居るお客様が答えをくれる。
現実はヒントに溢れている。
見えている世界を作っているのは自分達なのだ。
女性にものを売るということはどういう事か?いろいろと考える機会や、大事な事を教えていただきました。
赤葡萄色は私にとって感慨深い色です。